『生と死の倫理』(ピーター・シンガー)


シンガーの提唱する新しい生命倫理は、これまでの西洋キリスト教由来の古い倫理を切り捨てる。

古い生命倫理のひとつは、人間の生命は無条件で価値があるという考え。もうひとつは、人間は動物より価値があるという考えだ。


シンガーは、無脳症、植物状態人間などの例を挙げて、これらは生きるに値しないとする一方で、チンパンジーへの動物実験を非難する。彼は動物解放論者で菜食主義者であるという。

サンデル教授が功利主義者を批判したことで、功利主義者は旗色が悪いが、シンガーはある意味、確信犯的な功利主義者だ。その主張は、ラディカルだが傾聴に値する。


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