『シチリア 海と大地の味』(日高良美・長本和子)


シチリアの歴史は侵略の歴史である。かくてこの島には、古代ギリシャ、フェニキア、古代ローマ、ビザンチン、アラブ、ノルマン、アンジュー、スペイン、ブルボン、サヴォイア それぞれの文化が遺していった跡と重層的に出会える楽しみがある。

食の楽しみもまたしかり。ことにシンプルな味付けで魚介を食べる習慣は日本人の舌胃袋にはピッタリ。だがシチリアらしい素材もある。決して高級素材でないところもうれしい。

イタリア語でいうフィノッキオ(茴香・英フェンネル)、ケイパーが代表。茄子、マグロと、そのカラスミ、松の実。鰯とオレガノの組み合わせ。雲丹(ricci di mare)。

本書の内容は、これらの素材を使った料理のレシピ、画像、歴史背景に及んでいる。


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この記事へのコメント
ぐるまんさんの書評を拝読していると、今度はどこに旅するのか一目瞭然。南イタリア、シチリア方面ですね。羨ましい限りです。これだけ知識を得て旅に出れば、有意義な旅になりそうですね。
Posted by はっちゃん at 2015年05月02日 00:58
バレましたか?(笑)
Posted by ぐるまんぐるまん at 2015年05月02日 05:49
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『シチリア 海と大地の味』(日高良美・長本和子)
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