『風流夢譚』(深沢七郎)


まぼろしの作品の電子化。アマゾンプライムで無料で読めるのに驚く。1960年「中央公論」誌発表の短編。安保闘争が終わったあとの虚脱状態に風穴を開けた皇室不敬小説だ。

革命が起こり、天皇家が実名で登場し、皇太子と妃殿下の首がスッテンコロリンと転がる。前後を夢ということで韜晦しているが、当時の日本では衝撃は大きかった。作者は放浪を余儀なくされ、雑誌編集者の自宅は襲われ、家政婦が殺されたのだ。

電子化は、著作権もクリアしているという。この調子だと、まぼろしの作品が次々と読めることになりそうだ。


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